『株式会社三美堂(toool/つーーーる)』が廃業を発表
群馬県高崎市で長く食器卸売業を営み、自社ブランド「toool(つーーーる)」で“ぐんまのお皿”などのオリジナル商品も手がけてきた『株式会社三美堂』が、2025年11月18日、公式X(旧Twitter)にて廃業を発表しました。
突然の告知となった今回の発表では、家業として継がれてきた同社の事業を「畳む(廃業する)」という決断に至ったことが、丁寧な言葉で綴られています。
▼公式Xによる廃業のお知らせ

長い歴史に一区切り
三美堂は1957年創業。旅館・飲食店向けに陶磁器・漆器・ガラス器の卸売を行い、「三つの美」を提供するという理念のもと、地域の食文化を支えてきた老舗企業です。
近年は4代目・吉村聡氏を中心に、自社ブランド「toool(つーーーる)」を立ち上げ、群馬県の形をモチーフにした「ぐんまのお皿」など話題性のある商品を展開。
食器卸売にとどまらない“新たな挑戦”を続けてきました。
しかし今回、公式Xにて以下のように発表されています。
- 株式会社三美堂としての事業は終了すること
- 状況の整理や心の準備に時間を要し、発表が遅くなったことへの謝罪
- これまで支えてくれた多くの人への感謝の気持ち
- 無念さや悔しさもあるが、今後も前を向いて歩んでいくという決意
静かな文章の中にも、長い年月を支えてきた人々への想いと、次の一歩へ向かう決意が読み取れます。
「ぐんまのお皿」ブランドの今後について
toool(つーーーる)ブランド、ならびに「ぐんまのお皿」「ぐんまの箸置き」などのオリジナル商品について、現時点で公式による詳細な今後の取り扱いには触れられていません。



“地元愛”と“遊び心”をかけ合わせたデザイン性が話題となり、メディアでも紹介されてきました。
廃業は残念ではありますが、これまで残してきた価値は多くの人の暮らしに息づいています。
まとめ
長年にわたり群馬の食の文化やデザインの発信に寄り添ってきた三美堂。
とりわけ“ぐんまのお皿”は県内の飲食店・家庭・ギフトシーンで親しまれ、地域を象徴するプロダクトのひとつとなりました。
※掲載の記事は、2025年11月時点の情報となります。
「影技」さん情報提供ありがとうございました。
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