熊に出会ったらどうする? 群馬県公式動画から学ぶ安全対策(2024年版)
2025年は、群馬県内や埼玉県北部を中心に、例年よりも熊の目撃や被害報告が多発しています。
山間部だけでなく住宅地や田畑、通学路でも熊が確認されるケースが増えており、これまで以上に「身近なリスク」となっています。
群馬県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos(ツルノス)」で2024年に公開された動画「熊に出会ったら」を参考に、熊と出会わないための予防策や遭遇時の具体的な行動をまとめました。
▼群馬県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos(ツルノス)」より

群馬県にも生息するツキノワグマ
群馬県内にはツキノワグマが生息しており、過去には人身被害も発生しています。
山だけの話ではなく、住宅地や農地など思わぬ場所でも遭遇する可能性があります。
動画でも「熊との出会いはいつも突然」であることが繰り返し強調されています。

熊スプレーの使い方を知っておく
熊に遭遇した際、身を守るために有効なのが熊スプレーです。アウトドアショップや通販で入手できますが、使い方を知らないと意味がありません。
- スプレーは発射レバーを軽く押すと噴射。誤発射防止の安全クリップが付いています。
- 携帯は腰ベルトの利き手側に。すぐ取り出せる位置に装着。
- 安全クリップを素早く外す練習をしておく。使用しない時は必ず戻す。
- 成分は強い刺激性。人に向けない・風向きに注意。
使用のタイミング:熊が約5m以内に近づいたら安全クリップを外し、顔(目や鼻)をめがけて噴射します。ためらわず、落ち着いて構えましょう。

熊に出会ったときの行動
まずは落ち着くこと。走って逃げたり、背中を見せたりしてはいけません(追跡・攻撃を誘発する恐れ)。
- 背を向けず静かに後ずさりして距離を取る。
- 木の幹や岩などを間に挟むとより安全。
- 安全を確保できたら、警察や市町村に通報する。

逃げられないときの「防御姿勢」
熊が間近に迫り逃げられない場合は、最後の手段として防御体勢をとります。
- うつ伏せになり、首の後ろに両手を回す。
- リュックは背負ったまま(背中のプロテクター代わり)。
- 顔・首・腹部など柔らかい部分を守る。ひっくり返されても体勢を戻す。
熊は一撃後に離れることも多いとされます。まずは命を守ることを最優先に。
熊を引き寄せないための生活対策
「人の生活圏に熊を呼び込まない工夫」が最も重要です。
- 生ごみや果物を屋外に放置しない。
- 収穫していない柿・栗などを放置しない。
- 住宅地近くの草刈り・見通し確保を行う。
- コンポストや残飯処理を適切に行う。
熊は本来、森で植物を食べて暮らす動物です。人里の食べ物に引き寄せられない環境づくりが、最も確実な予防策です。
専門家からのメッセージ
「私たちが目にする熊の多くは、人に追われたり罠にかかった個体です。森の中で静かに暮らす熊がほとんど。熊を山から出さないよう、私たちの生活の中でも少しずつ工夫していくことが大切です。」
まとめ:落ち着いて、備えて、出会わない工夫を
- 2025年は出没・被害が例年より多い傾向。常に「自分ごと」として備える。
- 山や農地へ行くときは、熊鈴・ラジオで音を出す/熊スプレーを携帯。
- 出会わない・驚かせない・逃げない(背を向けない)の基本を徹底。
参考(群馬県公式YouTube「tsulunos」)
※本記事は群馬県公式YouTube「tsulunos」2024年公開動画の内容を参考に作成しています。
最新の出没情報や注意報は各自治体の公式発表をご確認ください。






























