【まち情報】渋沢栄一と渋沢敬三の銅像が深谷市に“里帰り”
埼玉県深谷市ゆかりの偉人・渋沢栄一と、その孫である渋沢敬三の銅像が、青森県から深谷市へ移設されました。
2025年11月11日よりお披露目となっています。
青森県から深谷市へ──30年越しの“帰郷”
今回移設されたのは、次の2体の銅像です。(深谷市公式サイトより)
- 青淵渋沢栄一先生像(彫刻家:朝倉文夫)… 深谷市役所 本庁舎の市民広場に設置
- 祭魚洞渋沢敬三先生像(彫刻家:西 常雄)… 旧渋沢邸「中の家(なかんち)」に設置

※出典:[深谷市]
これらの銅像は、かつて青森県の古牧温泉・渋沢公園に置かれていたものです。
約30年前に制作され、長く青森の地で親しまれてきましたが、温泉施設の経営悪化を背景に、所有会社である株式会社三沢奥入瀬観光開発が深谷市への寄贈を申し出たことで、“里帰り”が実現したとのこと。
なぜ青森に渋沢の銅像が?
背景には、渋沢栄一が1890年に青森県十和田市周辺に農場を開いたという歴史があるようです。
戦後の農地解放の際、現地に赴いたのが、渋沢の生前に「書生」を務めていた杉本行雄氏(1914〜2003年)でした。
杉本氏は青森で製材会社や温泉施設を立ち上げ、その感謝の思いを形にするため、栄一・敬三の銅像を建てたとされています。1990年代には古牧温泉も多くの観光客でにぎわいましたが、その後は旅館経営が傾き、銅像の存続が課題となっていました。
「壊すのは忍びない」という思いから、深谷市へ寄付という形で保存されることになり、銅像はトラックで長距離輸送されてきました。
今後は市内観光の新たなシンボルへ
深谷市役所の市民広場、そして旧渋沢邸「中の家」に設置された2体の銅像は、今後、渋沢ゆかりの地・深谷市の魅力を伝える新たなシンボルとして、市内のまち歩きや観光ルートの中でも注目されそうです。

※掲載の記事は、2025年11月時点の情報となります。
「mari」さん情報提供・画像提供ありがとうございました。
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