はじめに
群馬県前橋市の中心市街地には、昔ながらの商店街と、最近生まれ変わったアートスポットが同居しています。
一時期は少し寂しい雰囲気だったこのエリアも、民間の取り組みやアーティストたちの活動によって、少しずつ新しい魅力を見せはじめています。
今回は、そんな前橋の“今”を感じられる、アートをめぐるまち歩きモデルコースをご紹介。
美術館から屋外アート、カフェや建築まで、コンパクトな範囲で楽しめるおすすめルートです。
ルート(順序)
- アーツ前橋
- 前橋ガレリア
- 馬場川通り
- 白井屋ホテル + ばばっかわスクエア(休憩スポット)
- 岡本太郎「太陽の鐘」
- 萩原朔太郎記念 前橋文学館
1. アーツ前橋


※出典:[googleマップ]
概要
アーツ前橋は、前橋駅から徒歩約10分の場所にある複合アート施設です。
かつての県立前橋女子高校の跡地をリノベーションして誕生し、常設展や企画展のほか、ワークショップやギャラリートークも行われています。
建物と屋外空間を使った展示が特徴で、市民だけでなく遠方からの来訪者も多く訪れます。
見どころ
- 建物そのものがアート作品として設計されており、外観から内部展示まで統一感のある空間デザイン
- 屋外に点在する彫刻作品やインスタレーションを含む、敷地全体を生かした展示構成
- 常設展に加え、期間ごとに入れ替わる企画展で前衛的な現代アートから地域作家の作品まで幅広く楽しめる
- ミュージアムショップでは地元作家のグッズやアート関連書籍、オリジナルグッズを購入可能
- 施設内の小規模カフェスペースでコーヒーを飲みながらアートを鑑賞できる
2. 前橋ガレリア



※出典:[株式会社まちの開発舎]
概要
前橋ガレリア(Maebashi Galleria)は、市民参加型のクリエイティブスペースとして機能するギャラリー施設です。
1階にはミュージアムショップ兼カフェスペースがあり、2階の企画展示室では地域作家をフィーチャーした展示が行われています。
展示だけでなく、ワークショップやアートイベントなども随時開催され、気軽に立ち寄って楽しめる点が魅力です。
見どころ
- 1階ミュージアムショップ兼カフェで、地元作家のグッズやアート関連書籍をチェックできる
- 2階企画展示室で開催される、前橋ゆかりの作家や学生作品などをテーマにした展覧会
- 小スペースのミニギャラリーが複数あり、短時間でも多様な表現を見ることができる
- 定期的に開かれるワークショップでは、絵画やクラフト制作などの体験プログラムに参加可能
- 館内の休憩スペースはガラス張りになっており、外の景色を眺めながらゆったり過ごせる
3. 馬場川通り

概要
馬場川通りは、近年の再整備で舗装が整えられ、通り沿いにアート作品や壁画が点在する散策路として注目を集めています。
通り沿いには小さなお店が点在し、気軽に立ち寄れるスポットが多くあります。
中心部のばばっかわスクエアは、ベンチやパーゴラが配置されており、ゆったり休憩できるスペースです。
見どころ
- 馬場川スクエア中央のモニュメントやベンチでのんびり休憩できる開放的な空間
- 川沿いのベンチや遊歩道で小休止しながら、川風と街並みの調和を楽しめる
4. 白井屋ホテル + ばばっかわスクエア(休憩スポット)


概要
白井屋ホテルは、リノベーションして2020年に開業したラグジュアリーホテルです。
優雅な内装が特徴で、1階(建物裏手)には「ブルーボトルコーヒー」「白井屋 the BAKERY」といった飲食店が並んでいます。
隣接するばばっかわスクエア1階には軽食が楽しめる「cafe dining こまち」もあります。
馬場川通りに面したこれらの施設は、商店街と連携したオープンスペースとなっており憩いの場です。
散策の途中に立ち寄って、ゆったり休憩するには最適です。
見どころ
- アール・デコ調を残したロビーや、リノベーション前の趣を生かした建築的ディテール
- 「cafe dining こまち」で地元食材を使ったランチプレートなどの軽食を楽しめる
- 「ブルーボトルコーヒー」で本格的なコーヒーをテイクアウトまたはイートインできる
- 「白井屋 the BAKERY」では焼きたてパンやスイーツを購入し、ばばっかわスクエアのベンチで味わえる
- ばばっかわスクエア内のベンチやパーゴラで、馬場川を眺めながら開放的な空間でくつろげる
5. 岡本太郎「太陽の鐘」

※出典:[googleマップ]
概要
幻の作品「太陽の鐘」は、1966年に静岡県のレジャー施設で制作され、1999年まで設置された後、2018年に日本通運株式会社から前橋市へ寄贈され、民間団体「太陽の会」と市の連携で修復され、広瀬川河畔緑地の小高い丘に再設置されました。
台座を兼ねる吊り具は高さ約7m、鐘本体は直径約1.2m・高さ約2.4mの一体化構造です。
見どころ
- 1966年制作当時のまま修復されたオリジナル作品
- 前橋ビジョン「めぶく。」と連動し、市民活動のシンボルとして設置された背景
- 台座(高さ・幅約7m)と鐘本体(直径約1.2m・高さ約2.4m)による迫力あるスケール感
- 建築家・藤本壮介氏がデザインした台座上に置かれ、周囲の樹木や地被植物と調和した景観
- 岡本太郎の「梵鐘」シリーズは前橋の「太陽の鐘」と名古屋市・久国寺の「歓喜の鐘」の二点のみで、そのうちの一つを鑑賞できる希少性
6. 萩原朔太郎記念 前橋文学館

※出典:[googleマップ]
概要
萩原朔太郎記念 前橋文学館は、近代日本詩の先駆者である詩人・萩原朔太郎にゆかりのある資料を収蔵・展示する施設です。
詩稿の原本レプリカや書簡、愛用品などを中心に常設展示を行い、詩人の生涯や前橋での歩みを紹介しています。
館内にはミニシアターや図書コーナーもあり、詩や文学に親しめる空間となっています。
見どころ
- 朔太郎の手稿原本レプリカや愛用品を通して、作家の創作過程や人柄に触れられる展示
- 常設展示エリアで「月に吠える」などの代表作が生まれた背景や、詩作の舞台となった前橋の風景を学べる
- 特別展示室では前橋ゆかりの他の作家や地域文学をテーマにした企画展が行われることもある
- ミニシアターコーナーで行われる詩の朗読会や映像資料の上映(開催日時は事前確認が必要)
- 図書コーナーには詩集や研究書が整備されており、ゆっくりと読書を楽しめるスペースがある
最後に
芸術に触れながら、ゆっくりと街を歩く。そんな過ごし方が似合うのが、今の前橋の中心街です。
今回のコースは、歩きやすい距離に見どころがギュッと詰まっていて、初めての人にもぴったり。
季節ごとに雰囲気も変わるので、ぜひ天気のいい日に、気ままなまち歩きを楽しんでみてください。
- 歩きやすい靴と、気候に合わせた服装でどうぞ。
- 施設の開館日や最新情報は、公式サイトなどで事前にチェックするのがおすすめです。
※掲載の記事は、2025年6月時点の情報となります。
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