高崎市と前橋市の都市指標を比べてみた|動画とあわせて解説
群馬県内では、高崎市と前橋市について話題になることが多いですが、「高崎のほうが強い」というイメージだけが先行しやすいところがあります。
人口規模はそこまで大きく変わらず、片方は最大都市、もう片方は県庁所在地。では実際の都市指標では、どれほど差があるのでしょうか。
今回は、掲載する動画内容をもとに、8つの都市指標をざっくりとまとめました。より詳しい内容は動画もあわせてご覧ください。
今回は【旅ちゃんねる】さんの動画をご紹介!
高崎市の都市機能は群馬県の県庁所在地、前橋市を圧倒しているのか?各種指標で徹底比較【旅ちゃんねる解説】
今回比較した8つの指標
- 人口・面積
- 中心駅の利用者数(高崎駅・前橋駅)
- 鉄道利用率
- 公共交通への投資状況
- 年間商品販売額(商業規模)
- 製造品出荷額などの工業指標
- 国の行政機関数
- 地下(路線価)
あくまで“都市を見るための一例”ですが、この比較でも両市の違いが分かりやすく現れていました。
主なポイントを簡潔にまとめると…
人口・面積
高崎市のほうが人口・面積ともに前橋市を上回る結果となりました。規模感は近いものの、高崎のほうが一回り大きい印象です。
中心駅の利用者数
もっとも差が大きい指標のひとつです。
高崎駅は1日あたり約3.2万人、前橋駅は約9,900人。新幹線が通る高崎駅が圧倒的な利用数となっています。
前橋駅もコロナ以降徐々に回復しており、1万人目前まで戻ってきています。
鉄道利用率
群馬県は車社会と言われる県で、鉄道通勤・通学の割合は全国的にも低め。その中で、高崎市は9.0%、前橋市は5.5%でした。
公共交通への投資
動画内の評価では、高崎市が「◯」、前橋市が「△」。
高崎市では新駅構想や大学アクセス改善など新しい動きが見られる一方、前橋市は維持・改善の割合がやや強いという見方でした。
商業規模(年間商品販売額)
高崎市:約4,688億円
前橋市:約3,768億円
差は約900億円。予想より小さかったという印象もあります。
工業(製造品出荷額など)
高崎市:約9,578億円
前橋市:約5,779億円
こちらは差が大きく、高崎市が1兆円に迫る規模となっています。
国の行政機関数
意外に差が出る項目です。
高崎市が20拠点、前橋市が30拠点。県庁所在地である前橋市のほうが多く集まっています。
地価(路線価)
住宅地・商業地ともに高崎市が県内トップ。
前橋市も駅前や中心市街地で再開発が進んでおり、今後の動きは注目ポイントです。
まとめ
今回の8指標のうち6指標で高崎市が前橋市を上回るという内容でした。
再開発や交通施策が進む両市は、これからの動き次第で変化も大きくなりそうです。「どちらが優れているか」よりも、いかに県全体に発展を広げていくかが重要になっていく印象です。
都市比較の視点として興味深いテーマなので、詳しくは動画もあわせてご覧ください。
※本記事の内容は2025年11月時点の情報に基づいています。

































