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伊勢崎市の『五色温泉 三楽旅館』で解体進む|現地の様子とこれまでの歩み

伊勢崎市日乃出町にある『五色温泉 三楽旅館』で、建物の解体作業が進められているようです。

さいほくらしでは2026年9月中旬に現地を確認。建物の窓などが取り外され、敷地内には重機も入っていました。

建物上部には、長くこの場所の目印となってきた「五色温泉」の大きな文字がまだ残っていますが、建物そのものは解体に向けた作業が進んでいる様子です。

『五色温泉 三楽旅館』では建物の取り壊し作業が進められているようでした(2026年9月時点)

『五色温泉 三楽旅館』は、かつて宿泊や入浴ができた温泉旅館。

長期間にわたって休業状態となっていましたが、過去には再生を模索する動きも報じられていました。

今回は、現在確認できる資料をもとに、『五色温泉 三楽旅館』がどのような施設だったのか、その歩みを振り返ってみます。

伊勢崎市街地にあった一軒宿『五色温泉 三楽旅館』

『五色温泉 三楽旅館』があったのは、群馬県伊勢崎市日乃出町300。

日本温泉協会では「五色温泉」について、伊勢崎市東方郊外の粕川沿いに位置する温泉地として紹介しています。

泉質は含鉄泉とされ、時間帯によって湯の色が変化することや、飲泉も可能だったことなどが記載されています。

また、2022年4月に朝日新聞が掲載した記事では、五色温泉の「一軒宿」として『三楽旅館』が紹介されています。

つまり「五色温泉」という温泉地にあった一軒宿が『三楽旅館』だったようです。

少なくとも1970年代初頭には「五色温泉」の名前

では、『五色温泉』はいつ頃からこの場所にあったのでしょうか。

今回調べた範囲では、正確な創業年や源泉が発見された時期までは確認することができませんでした。

一方、伊勢崎市内の歴史資料をまとめているウェブページでは、昭和46年(1971年)の住宅地図と、昭和48年(1973年)の資料「伊勢崎散歩」を比較した一覧が掲載されており、その双方に「五色温泉」の名称が記載されています。

そのため、少なくとも1970年代初頭には、伊勢崎市内に「五色温泉」と呼ばれる施設が存在していたことがうかがえます。

ただし、この時点ですでに「三楽旅館」という名称で営業していたのかどうかまでは、今回確認した資料からは分かりませんでした。

それより以前の歴史や、「五色温泉」と「三楽旅館」という名称の変遷についても、現時点では確認できていない部分が残っています。

2000年代にも宿泊・日帰り入浴で営業していた記録

2000年代初頭になると、実際に『五色温泉 三楽旅館』を利用した温泉愛好家による記録が複数残っています。

2001年の記録には「五色温泉 三楽旅館」として日乃出町300の住所や入浴時間などが掲載され、2002年の入浴記録でも日帰り入浴が行われていた様子が紹介されています。

当時の記録では源泉名を「宏泉の湯」とする記述もあり、鉄分を多く含んだ冷鉱泉として紹介されています。

現在の日本温泉協会の資料でも、五色温泉の泉質は「含鉄泉」とされています。

また、2007年3月25日に実際に入浴した方の記録も残っており、この時点では営業していたことが確認できます。

2007年ごろから長期休業へ

その後、『三楽旅館』は営業を休止したとみられます。

2010年6月に現地を訪れた方の記録では、当時すでに営業していない様子が伝えられています。

さらに2015年4月、「いせさき新聞」は五色温泉について「閉鎖後8年」と紹介。

2007年の入浴記録とあわせると、2007年ごろを境に営業を休止した可能性が高そうです。

ただし、今回確認した資料では正式な休業日や閉館日までは確認できなかったため、「2007年に閉館した」とまでは断定できません。

閉鎖後には温泉を再生しようとする動きも

興味深いのは、営業を休止したあとも、五色温泉を再び活用しようとする動きがあったことです。

2015年4月の「いせさき新聞」では、「市街地の源泉一軒宿・天然鉱泉五色温泉、閉鎖後8年。周囲が支援、再生模索が本格化」と報じられています。

「いせさき新聞」に掲載の『三楽旅館』

※出典:[GOいせさき]

長期間休業していたからといって、すぐに建物が取り壊されたわけではなく、その後も温泉を残そうとする動きが続いていたようです。

さらに2022年4月には、朝日新聞でも「街なかの五色温泉『もう一度』 伊勢崎の『三楽旅館』」という記事が掲載されています。

同記事では、三楽旅館について「長らく休業したまま」と紹介されており、休業から十数年が経過した時点でも五色温泉が取り上げられていました。

2026年9月、長く残っていた建物で解体作業

そして2026年9月中旬。

現地では『三楽旅館』の建物で解体作業が進められていました。

外から確認した限りでは、複数の窓や建具などが取り外され、敷地内には重機も入っています。

一方、「五色温泉」の文字が入った特徴的な塔屋部分は、この時点ではまだ残っていました。

少なくとも1970年代初頭の資料にはその名が確認でき、2000年代まで実際に利用されていた『五色温泉 三楽旅館』。

その後は長い休業期間に入り、途中には再生を模索する動きもありましたが、現在は建物そのものが大きく姿を変えようとしています。

なお、今回確認した範囲では、解体に至った詳しい経緯や解体後の跡地利用、源泉が今後どのように扱われるのかについては確認できていません。

このあたりについて新たな情報が分かれば、改めてお伝えしたいと思います。

『五色温泉 三楽旅館』概要

  • 名称:五色温泉 三楽旅館
  • 所在地:群馬県伊勢崎市日乃出町300
  • 泉質:含鉄泉(日本温泉協会掲載情報)
  • 営業状況:長期休業
  • 現地状況:2026年9月中旬、建物の解体作業を確認

💡ちょっとひとこと
今回は、現在インターネット上などで確認できる資料を中心に『五色温泉 三楽旅館』の歩みをまとめました。
1970年代初頭の資料にも名前が残る五色温泉。地域には、ネット上の資料だけでは分からない営業当時の記憶やエピソードもまだまだありそうです。
長く残ってきた特徴的な建物が解体される今だからこそ、昔の五色温泉を知る方のお話も残しておきたいですね。

※掲載の記事は、2026年9月時点で確認できた情報をもとに作成しています。過去の営業状況については、当時の新聞記事、ウェブ資料、利用者による記録などをもとに整理しており、正確な創業年など確認できていない情報もあります。

参考文献・参考資料

本記事は「mirrow」さんからの情報提供をもとに作成しました。
ありがとうございます。
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