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「最後の地方空港」から学ぶ、埼玉、群馬県境の空港整備は実現可能か?課題や問題はたくさん。

埼玉、群馬県境への空港建設のメリット

ところで埼玉、群馬県境に空港を建設する事のメリットってなんでしょうか?
私見ではありますが、主に以下のメリットが考えられるかなと思います。

1、物流の新たな拠点になりうる。

 →このエリアには多くの工業団地が存在し、半導体などを製造するメーカーなども集まっています。ホンダ(寄居)やスバル(太田)の拠点工場を持つ大企業もあります。
 →農業生産の点でもこのエリアは有利。

▼スバル(太田市)

※出典:[朝日新聞]

2、群馬は温泉の宝庫

 →仮に旅客機が就航すれば、インバウンドを見込む事も見えてくる。群馬にはたくさんの温泉地がある。

▼外国人観光客も多い「草津温泉」

※出典:[googleマップ]

「上武連携構想」では、主に物流に主軸を置いているようですが、都心からのアクセスが比較的良かったこの場所に工業団地が集約するのは必然でした。
(だから空港がない訳なんですが…)
実際、空港ができることによって、物流にもたらすメリットがどの程度あるのかまでは分かりませんが、どこかから→羽田→寄居に運ぶより、どこかから→埼玉群馬県境→寄居の方が早い事は分かるw

たくさんある課題・問題。カネの問題は大きそうだ

空港整備なんていう大きな話になると、大概スムーズにはいかないものだと思ってます。
あくまで私個人的には出来たらいいな〜くらいの気持ちでしかないのですが、もちろん空港建設に反対する人もたくさんいる事と思います。

問題や課題は山のようにあると思いますが、比較的分かりやすい点でいうと以下のあたりかと。

騒音などの問題

いわずもがなですが、空港が近隣にできるという事は、近隣に飛行機が飛ぶ事になります。
飛行機…静かなものではないですから、騒音の問題というのは必ず出てきます。
過去にも空港整備において、近隣住民の反対運動が起きるのはよくある事です。

建設費の問題

空港を整備するのに必要なものはなんでしょう?
広大な土地?整備する人?
もちろんそれらも必要ですが、兎にも角にも”カネ”が必要です。
そしてその”カネ”どこから出るのでしょうか?
もちろんこの先どうなるかは分かりませんが、「上武連携構想」に参加する10市町、ないしは埼玉県や群馬県の予算から大半が支払われる可能性が高いのです。

その他にも、山で囲まれたエリアで飛行が難しいといった事や横田空域の問題などもあるようですが、この辺りは詳しく分からないので割愛します。

「最後の地方空港」

2009年6月に開港した「静岡空港」

▼「静岡空港」

※出典:[googleマップ]

現時点では地方空港が過剰となっている問題があり、(現になくなった地方空港もある)日本政府は離島以外への地方空港を新設しない方針でいます。
そういう事が背景にあり、この「静岡空港」は「最後の地方空港」と呼ばれています。
この「静岡空港」建設に約1900億円かかっており、9割程を静岡県が負担しているようです。(地方管理空港)
※ちなみに百里基地を活用した茨城空港は約500億円の建設費だそうです。

▼「茨城空港」

※出典:[googleマップ]

この負担が、近隣住民の反対運動を加速させたとも言われています。
空港整備後も、空港が繁盛出来ると良いですが、仮に採算が合わなければ責任を取るのは地元住民。となるだろう。というのが見てとれます。

先述したように、個人的には(地元民として)空港が出来るというのは夢のような話で、ウキウキする話です( ^∀^)
(た…たとえ…県民が負担するのだとしても…。)
まだあくまで”構想”。
正直話としてはまだまだ固まっていない段階だと思ってますが、今後の動向も気になりますね!

※掲載の記事は、2024年1月時点の情報となります。

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