行田市中心市街地の再編・再整備が本格化へ 新市役所庁舎や民間施設を検討(埼玉・行田市)

埼玉県行田市が進める「中心市街地の再編・再整備」について、基本構想や基本計画の策定を支援する事業者の優先交渉権者に、株式会社三菱総合研究所が選定されました。

今回の計画では、老朽化した市役所や産業文化会館などの公共施設を再編するとともに、忍小学校・忍中学校の跡地などを含めた中心市街地の新たなまちづくりが検討されます。

将来的には、新市役所庁舎の整備や民間店舗・サービスの誘致など、行田市中心部が大きく変わる可能性があります。

三菱総合研究所を優先交渉権者に選定

行田市は2026年7月22日、中心市街地再編・再整備の基本構想や基本計画の策定支援、PPP・PFI導入可能性調査を行う事業者の選定結果を公表しました。

公募型プロポーザルには3社が参加し、審査の結果、株式会社三菱総合研究所が優先交渉権者に選ばれています。

契約は2026年8月3日に締結される予定で、業務期間は2028年3月24日までを予定しています。

なお、現時点では優先交渉権者が決まった段階であり、施設の配置や出店する民間事業者などが決定したわけではありません。

プロポーザル実施結果

市役所・忍小・忍中など4つの街区が対象

中心市街地再編・再整備の対象として示されているのは、次の4つの街区です。

  • A街区:行田市役所、行田市産業文化会館、埼玉県地方庁舎
  • B街区:行田市立忍小学校
  • C街区:行田市立忍中学校
  • D街区:忍城バスターミナル、観光案内所、多目的広場、市民プール

対象エリアの周辺には、忍城址や行田市郷土博物館、水城公園などが位置しています。

公共施設を建て替えるだけでなく、歴史・観光資源や公園とのつながり、中心市街地の回遊性なども含めて検討される予定です。

忍小学校・忍中学校は2030年3月末に空き施設となる見込み

行田市では、市内の小・中学校を義務教育学校へ再編する計画を進めています。

このうち中心市街地に位置する忍小学校と忍中学校は、学校再編に伴い2030年3月末に空き施設となる見込みです。

市役所本庁舎や産業文化会館についても、建設から約60年が経過しており、老朽化や行政窓口の分散が課題となっています。

こうした公共施設の更新時期と学校再編を合わせる形で、中心市街地全体の再編が検討されています。

「行田市役所」

※出典:[google]

新市役所庁舎や多目的ホール、子育て支援機能などを検討

行田市が公表した仕様書では、中心市街地への移転や集約を検討する公共機能として、現時点で次の機能が想定されています。

  • 市役所などの庁舎機能
  • 多目的ホール
  • 学童保育室や公立保育園などの子育て支援機能
  • 市民の交流機能
  • 市以外の行政機関を含む可能性がある業務機能

公共施設の再配置によって生まれる余剰地については、民間事業者による活用も検討されます。

市役所や公共施設だけが並ぶエリアではなく、店舗やサービス施設などを組み合わせた新たな中心拠点を目指すものとみられます。

市民からはスーパーやカフェ、屋内遊び場などを望む声

行田市が2025年度に行った市民ワークショップやオープンハウスでは、中心市街地に欲しい施設やサービスについて、さまざまな意見が寄せられました。

主な意見として挙げられているのは、次のような施設です。

  • 家族で利用できるレストランやカフェ
  • 中高生が勉強できる場所
  • 子どもが雨の日にも遊べる屋内施設
  • 多世代が交流できる場所
  • スーパーやショッピングモール
  • ホテルなどの宿泊施設
  • 食事や買い物もできる観光案内施設
  • 路線バスや歩道などの交通環境

これらは市民から寄せられた要望であり、実際に整備される施設が決まったものではありません。

今後、市民の意向や民間事業者の参入可能性を確認しながら、導入する機能や施設配置が検討されます。

新市役所庁舎への移転は2033年度ごろを想定

現時点で示されているスケジュールでは、2026年度から2027年度に基本構想・基本計画の策定やPPP・PFI導入可能性調査を行います。

その後、2028年度から2029年度に事業手法の決定や事業者の公募、基本設計などを実施。

2030年度から新市役所庁舎などの整備を始め、2033年度ごろに新庁舎へ移転する想定です。

新庁舎への移転後は、公共施設の再配置によって生じる余剰地の整備や、民間事業者による跡地活用が進められる計画となっています。

まだ構想・計画を策定する段階

今回公表されたのは、基本構想や基本計画の策定を支援する事業者の選定結果です。

新市役所庁舎の建設場所、施設の具体的な配置、民間店舗の業種などは、今後の調査や市民との意見交換を経て検討されます。

忍城址や水城公園に近い行田市中心部が、将来どのようなエリアへ生まれ変わるのか、今後の動きが注目されます。

※掲載した施設やスケジュールは現段階の想定です。今後の基本構想・基本計画の検討により変更される場合があります。
※出典:行田市公式ホームページ

※掲載の記事は、2026年7月時点の情報となります。掲載した施設やスケジュールは現段階の想定です。今後の基本構想・基本計画の検討により変更される場合があります。


行田エリアの注目ニュース!

行田エリアの記事をもっと見る。