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『群馬県立小児医療センター』前橋市へ移転計画|開院は2032年度へ延期と報道

現在、渋川市北橘町にある『群馬県立小児医療センター』を、前橋市の『群馬大学医学部附属病院』隣接地へ移転・再整備する計画が進められています。

上毛新聞によると、新病院の開院時期は2032年度となる見通しで、これまで示されていた2030年度から延期されるとのこと。

群馬県は2024年2月、小児医療センターを群馬大学医学部附属病院の隣接地へ移転する方針を発表。同年4月には、具体的な移転候補地を「共愛学園前橋国際大学短期大学部」の敷地に決定しています。

一方、記事作成時点で群馬県が公開している「群馬県立小児医療センター再整備マスタープラン」では、現在も「2030年度の開院を目指す」と記載されています。

2032年度への変更を反映した新たな県公式資料は、今回確認した範囲ではまだ公開されていないため、今後の正式な発表にも注目です。

群馬大学医学部附属病院と新病院移転候補地・上空通路の接続イメージ

群馬大学医学部附属病院とは将来的に「上空通路」で接続

今回の移転計画で大きなポイントとなるのが、『群馬大学医学部附属病院』との連携強化です。

群馬県の再整備マスタープランでは、新病院を群大病院の隣接地に整備し、将来的には両病院を上空通路で接続する構想が示されています。

上空通路を設けることで、患者の移動をしやすくするとともに、両病院のスタッフが自然に交流できる環境を目指すとしています。

群馬大学医学部附属病院

※出典:[google]

群馬大学医学部附属病院は幅広い成人診療科を持つことから、小児医療センターとの連携によって、母体に合併症があるケースや、小児期から成人期へ移る患者への対応を充実させる計画です。

また、2026年7月には群馬大学医学部附属病院内に『群馬県移行期医療支援センター』も開設されており、小児科から成人診療科への移行を支援する取り組みがすでに始まっています。

新病院は150床を維持、高度急性期の機能を強化へ

現在公表されているマスタープランでは、新病院の想定病床数は現在と同じ150床です。

ただし病床構成は見直され、高度急性期病床は現在の41床から53床へ拡大する計画となっています。

特にNICU(新生児集中治療室)とGCU(新生児治療回復室)は、合わせて33床から45床へ増やす計画。群大病院との連携を見据え、重症の新生児へより早く対応できるよう整備するとしています。

県は、群馬大学医学部附属病院との連携によって医師の確保・育成にも取り組み、県内の小児・周産期医療体制を強化する方針です。

移転の背景には、開院から40年以上が経過した施設の老朽化

『群馬県立小児医療センター』は、1982年に北関東初の小児専門病院として開設されました。

その後40年以上が経過し、現在の施設では雨漏りの頻発や、電気・給排水設備などの老朽化が課題となっています。

さらに、小児専門病院という性格から、合併症を抱える妊婦や、小児期から成人期へ移行する患者への対応が難しいという医療面の課題もありました。

こうした状況を受け、群馬県は2023年1月に建替再整備の方針を決定。その後、群大病院との連携によって医療機能を強化できるとして、前橋市への移転方針が決まりました。

当初は2030年度の開院を予定

2025年に策定された再整備マスタープランでは、基本設計、実施設計、建設工事を経て、2030年度の開院を目指すスケジュールが示されていました。

再整備マスタープランに掲載されている2030年度開院の整備スケジュール

その後、2025年度から新病院の基本設計が進められており、群馬県が2026年6月に公表した資料では、2026年度下期から実施設計に着手する見込みとされています。

今回報じられた2032年度開院が正式に反映されれば、マスタープラン策定時の計画から約2年度後ろ倒しとなります。

なお、マスタープランで示されている概算事業費は約291億5,500万円ですが、この金額には新病院用地の取得費や既存建物の解体費、群大病院との上空通路整備費などは含まれていません。

県は詳細な事業費について、基本設計などの各段階で社会情勢や整備内容を踏まえて改めて算出するとしています。

渋川市から移転後も北毛地域の小児・周産期医療を確保へ

現在の小児医療センターがある渋川市を含む北毛地域では、前橋市への移転後の医療体制も重要な課題となっています。

群馬県は2024年、北毛地域の14市町村、4医師会、群馬大学医学部附属病院との間で覚書を締結。

移転後も24時間365日体制で小児重症患者を受け入れる体制や、ローリスクからハイリスクまで切れ目のない周産期医療、緊急時の母体搬送体制などを確保する方向で協議が進められています。

『群馬県立小児医療センター移転再整備』概要

  • 施設名:群馬県立小児医療センター
  • 現在地:群馬県渋川市北橘町下箱田779
  • 移転候補地:前橋市昭和町・共愛学園前橋国際大学短期大学部敷地
  • 位置:群馬大学医学部附属病院の隣接地
  • 想定病床数:150床
  • 開院時期:2032年度へ延期と報道(県公式マスタープランでは2030年度開院目標)
  • 事業主体:群馬県
  • 公式情報:群馬県「群馬県立小児医療センター移転再整備について」
  • 再整備マスタープラン(出典):群馬県公式PDF

💡ちょっとひとこと
単なる「渋川から前橋への病院移転」というより、群大病院と一体的に小児・周産期医療の拠点を再構築するかなり大きな計画です。
上空通路まで想定されているのを見ると、完成後はこの周辺の医療環境も大きく変わりそうですね。まずは2032年度へのスケジュール変更について、県からどのような正式発表が出るのか注目したいところです。

※掲載の記事は、2026年10月時点の情報となります。2032年度への開院延期については報道による情報で、記事作成時点の群馬県公式マスタープランには2030年度開院の記載が残っています。今後、計画内容が変更される場合があります。

本記事は「ゆう」さんからの情報提供をもとに作成しました。
ありがとうございます。
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